9ヶ月間留置所で生活した話その1

ブログの更新順と時系列は前後してしまいますが留置所での生活について話していきます

役6か月間一つ目の留置所で過ごしその後3か月間はまた別の留置所で過ごしました

私が最初に入った留置所は全部で8部屋ありました

入った当時は全員で4人程居たと思います、全員一人部屋です

役3畳の畳の部屋で和式トイレで思ったよりもトイレのプライバシーは確保されて窓があり中に入っている事はわかりますが外からは殆ど見れないようになっていました

ドラマなんかでよく見るような便器がむき出しになっているようなものではありませんでした

一日のタイムスケジュールは以下になります

 

6時30分 起床、洗面、寝具入れ

7時 朝食

その後順次運動

11時半 昼飯

17時半 夜飯

19時半 洗面布団引き

21時消灯

 

二つ目に入った留置所も時間は若干違いますが大体こんな感じでした

 

食事は毎食近所の民間の仕出し弁当屋が配達する弁当です

味は悪くはなかったです、しかし冷え切った弁当で9ヶ月間暖かい食事を取る事は出来なくてずっと暖かい食べ物が食べたいと思っていました

 

運動は平日の20分間、運動といっても走ったり野球したりといったものではなくベランダのような場所で髭剃り、爪切り、耳掃除をする時間です、それからほかの部屋の人と会話したり看守と会話したりしました、外の景色を見ることはできませんが外の空気を吸える貴重な時間です

基本的にはずっと部屋で一人ぼっちでだれとも会話することができないので会話ができる貴重な時間でした

土日祝日は運動が無いのでとても苦痛でした

 

入浴は最初に入っていた留置所は水曜日と土曜日の2回、次の留置所では月曜日と金曜日、次の週は水曜日のみ、そして次の週は月曜日と金曜日という週1,5回でした

入浴時間は服を脱いでから服を着替えるまでに20分以内に済ませるといったものです

この入浴の時間がこの生活で何よりもの楽しみでした

 

それから一日1冊本を借りる事が出来ます、最初の留置所では100冊程のリストの中から一日1冊を選ぶシステムで次の留置所では一日三冊まで本棚から月1度のペースで更新される本を選ぶというシステムでした

借りられる本以外にも差し入れで本を入れてもらう事も出来ます、エロ本を入れる事も出来ました

借りられる本は東野圭吾伊坂幸太郎等の有名な小説も沢山ありました

ホリエモンの刑務所なうなんかも置いてありました

9ヵ月間で役250冊近くの小説を読みました

とにかく一日中本を読んでいました

 

留置所での生活はとにかく暇との戦いでした、取り調べがある時以外はひたすら部屋で放置されています、できる事といえば本を読む事と筋トレをする事ぐらいで他に暇を潰せるものは何もありませんでした

のちに相部屋になってからは人と話す事が出来て暇は潰せるようになりましたが一人でいる間はとにかく暇でした

 

また後日更新します

 

特殊詐欺の受け子出し子で働いていた時の話その1【闇バイト】

 

 私は2020年7月頃に、今まで働いていた現場仕事を辞めました、そしてお金に困っていました

 何か手っ取り早くお金を稼ぐ方法は無いのかと考えました、その末に考えついたのが特殊詐欺の受け子の仕事でした

 

 その時はとても軽い気持ちでいて、逮捕される事など全く考えていなかったです、犯罪だという気持ちもそれ程なかったです、とにかく大金を手に入れる事だけが頭の中で一杯になってしまっていました

 Twitterで闇バイト、裏バイト等と検索すると応募しているツイートが沢山出てきました、その中から適当に選びDMを送りました、するとすぐに返信が来てテレグラムのIDが送られてきてテレグラムでやり取りをするように言われました

 

私はテレグラムをインストールし以降は全てテレグラムでやりとりをしました

 まずこれが受け子出し子という犯罪である仕事である事、報酬額(盗んだ金額の5%)が送られてきて週に何回働く事が出来るのか、いつから働けるのか等質問され私は週に4日程、明日からでも働けると返信しました

 その後顔写真と身分証の写真を送るよう指示がありました、私は内心怖いなと思いながら信用されるには仕方がないと思い顔写真と身分証であるパスポートの写真を送りました

 その後電話がかかってきて、金の持ち逃げをしたらどこまでも追いかけて詰めるとこまで詰めるからと脅されました、だけれどしっかり働いてくれたら大金が稼げると言われました

 ここまで来たら後には引けない、大金を稼いでやるんだという気持ちでいました

 

 そして仕事に必要な道具のリストが送られて、用意するよう言われました、必要なものは

 ビジネスバッグ、スマホBluetoothイヤホン、キャッシュカードに見せかけるためのプラスチックのトランプ、のり、小さいハサミ、二重封筒を用意するように指示されました

私は100均へ行きのりやハサミや封筒を用意しました

 その後マニュアルと呼ばれる具体的な仕事の手順について書かれたテキストが送られてきました、要約すると

 

①指定された家まで行き、被害者から受け取ったキャッシュカードを被害者の前で封筒の中に入れ封をする

②封筒に割り印をする為に印鑑が必要だと言い印鑑を取ってきてもらう

③被害者が印鑑を取りに行くためその場を離れ目を離している隙に、あらかじめ用意しパンツの中に隠していたトランプが入ったダミーの封筒とすり替える、キャッシュカードの入った封筒はパンツの中に隠す

④トランプの入った封筒に割り印をして貰いその封筒を開けずに保管して貰うように伝える

⑤家を出て付近のATMでキャッシュカードから現金を引き出す

 

といった内容でした

その後は明日から働くという事になり明日の朝都内の指定された駅にいるように指示が来ました服装は無地のTシャツにジーパンといったものでした

それからトランプ二枚をノリで張り合わせたものを10組程用意するように指示されその通り用意しましたキャッシュカードの厚さを出す為です

 

翌日指定された駅に着いたら付近の喫茶店で待機するよう指示されました

茶店に入りしばらく待機していました

その後も数時間毎に別の駅へ行くよう指示され複数回移動し喫茶店で待機していました

 

そして12時を回った頃被害者の住所、名前、在宅人数1人、板4枚、メモ有り。といった情報が送られてきました、板とはキャッシュカードの事です、メモとは暗証番号が書かれた紙の事です

今いるところから指定された場所まで約どれぐらいで着くか調べるよう指示されグーグルで検索しスクショで送りました

その数分後その住所までタクシーで移動するように指示がありました

ここからはBluetoothイヤホンを片耳に装着し、指示役の人間と常に通話したままになります

十数分後被害者の家の前までつきました、あまり人気の無い住宅街でした、この時とても緊張して心臓がバクバクでした

 

指示役から指示のあったタイミングでインターホンを押すように言われインターホンを押しました、そうしたら被害者のおばあちゃんが玄関を開けました

予め教えられていた通り「○○警察の○○(偽名)といいます、封入作業の件で来ました」と名乗りました

被害者の方は完全に信じているようですぐにキャッシュカードを4枚と暗証番号の書かれたメモ用紙持ってきて封筒の中に入れました

その後割り印がいるから印鑑を用意してほしいと言い印鑑を持ってくるため目を離している隙にパンツの中に予め隠してあったトランプの入った封筒とキャッシュカードの入った封筒をすり替えました

そしてトランプの入った封筒に割り印を押してもらい自宅で開けずに保管するよう伝え、未だ繋がっている電話に出るよう伝え家を後にしました

 

家を出た後は素早くその場を離れ封筒を破り暗証番号の書かれたメモ用紙の写真を送りメモ用紙を破棄しました

その後は付近の指定された銀行まで行きました、通話をしたままATMの前まで行き指示役から指定された順番でキャッシュカードを入れ教えられた暗証番号で現金を引き出しました、盗んだカードのうち全てから引き出す事はできませんでした、そして約100万程を引き出す事に成功しました

(高齢者のカードは一日に下せる金額が低く設定されています)

付近のコンビニのトイレに入るよう指示されATMの明細書の写真を送るように伝えられ写真を送りました、引き出せなかったキャッシュカードはハサミで細かく切ってトイレに流すように指示され細かく切ったキャッシュカードと明細書はトイレに流しました

引き出せたキャッシュカードはまた翌日引き出す為に保管するように言われました(このことを朝抜きと呼びます)

そして私の報酬5%である役5万円とタクシーや飲食費の経費を抜いた現金をポッキーの空箱に入れて封をするように指示されました

コンビニでポッキーを買い空箱に現金を詰めました

その後現金回収役の男に現金を渡す為指定された住宅街の中にある公園までタクシーで移動しました

そこで中年の男に出会い、何も話すことなくこっそりとポッキーの箱を渡しすぐに別れました

指示役の人間から、これで本日の仕事は終了になります、また明日もよろしくお願いします、キャッシュカードは朝また下ろしますので保管しておいてください

と言われその日は家に帰りました(そのキャッシュカードは翌日には止められていて引き下ろす事はできませんでした)

 

やってみたらとても簡単に5万円近いお金を1日で稼ぐ事ができました

週に4日働く予定でこの調子でいけば週に20万、月収80万、年に1千万近く稼ぐ事ができると単純に考えウキウキでした

1週間後にあっさり捕まってしまうことも知らずに

 

特殊詐欺の受け子出し子で捕まった男【闇バイト】

 初めまして、24歳男です。

 今まで私はアスベストの除去作業をして働いていました、しかし上司とのトラブルの末仕事を辞める事になりました

 私は消費者金融に借金がありました、収入が無く貯蓄も無いため返済する為のお金や生活費に困っておりました、このまま普通の仕事を始めてもジリ貧だと思い、一気に手っ取り早く大金を稼ぐ方法は無いのかと考えました、その末に考えたのがTwitterで見つけた闇バイトと呼ばれる詐欺の受け出しの仕事でした

 

 そしてTwitterで受け子を募集している詐欺グループと連絡を取り、私は受け出しの仕事をする事にしました

 

 受け出しとは、簡単に内容を説明すると、指示役の人間に指示された、騙されている被害者の家へ行きキャッシュカードを騙し取ります、そしてすぐさま付近の銀行やコンビニのATMへ行き現金を引き出しお金を盗み取る仕事です

 

 そしてその一週間後、駅前で警察の職質に会い、あっという間に警察に逮捕されてしまいました

 2021年4月までの約9か月間留置所で生活していました

 9か月の留置所生活はとても苦しいものでした

 受け子の報酬は奪った金額の5%とごくわずかでした、私が盗んだ金額は約1千万でした、私が実際に手にした報酬は約50万程です

 しかし罪の重さとしては1千万奪った事になります

 

 2021年4月18日現在は保釈中の身で来月には結審し判決が言い渡される予定です

 

 私は親と相談し、被害者に全額被害金を賠償する事にしました

 被害者に被害金を賠償する為、両親に約1千万の借金をしました、両親はお金を借りてまで示談金を払ってくれました、両親には頭が上がりません

 

 もしこのブログを見ている人で闇バイト、受け子や出し子をやろうと考えている人がいたら絶対に辞めたほうが良いです、百パーセント捕まります、そしてその罪は私のような末端の人間であってもとても重いです

 特殊詐欺はとても取り調べが長期化しやすく1年近く留置所で拘束される事が多いです、そして全額被害金を返した時を除き大抵が初犯であろうと実刑になります

 

 今後このブログでは詐欺の受け子出し子についてもっと詳しく話したり、留置所での生活、今後の生活等について綴っていけたらと思います

現在お金に困っており闇バイトに手を出そうかなと考えている人がいたらこのブログを読んで留まらせる事が出来たらと思います